Web2.0とICT企業とおかん

私はWeb2.0とは今のWebトレンドであり、
先人がわーっと新しい道具の到来に喚起している
フェイズだと認識しています。


なので、まだまだそんなに世間ではメジャーにはなるわけがなく、
例えば実家のおかんに話してもピンと来るわけありません。


そんな最中テレビCMで
「ありがとう、IT。さよなら、IT。」
というコピーを見て正直びっくりしました。


ここまで大胆にやったのはNTTコミュニケーションズ
コミュニケーションの力で新しいビジネスのカタチをと
IT企業は古く、これからはICT企業が新しいスタイルであると明確にしたわけです。


これなら実家のおかんもICTが新しい事がわかりますね。


ぼやっとしたCMに見えるかもしれませんが、
なかなかITという道具でも解決できなかった
コミュニケーションコスト(対ヒト/対情報へのコミュニケーション)
を下げるビジネスがこれからのトレンドですよ。
こういう風に私には聞こえます。なんともわかりやすい。


このコミュニケーションも分類すると、
・ヒトとのコミュニケーションの効率化
・情報とのコミュニケーションの効率化(目的の情報を収集する事など)
と実際は分類されているものの
コミュニケーションという符号で統一していて印象に残りやすいです。


これらのコミュニケーションの問題は、
Web2.0の技術等々で時間短縮をさせる可能性が非常にがあるため、
適切なCMを打ったもんだと関心しました。


正直Web2.0という文字が氾濫していて、
ちょっと苦手になってきていましたが、
表現を変えて徐々に一般化している事に喜びと恐怖を感じます。
本質を見つめて言葉だけのトレンドにならない事を祈って。


Yahoo!360°日本語版(仮称)を試す。

Yahoo!360°日本語版(仮称)がスタートしました。
といってもまだβ版ですが。


招待を頂く事ができたので、早速登録して利用してみる事に。


本家のYahoo!360°を利用した事もあり、
本家のようにBlogやメール、ブックマーク、RSSFeedを受ける等の機能盛りだくさん
だったので、そのままだとちょっと難しいかなぁ。
と思っていましたが、日本人用に当然ながら対応しています。


mixiを意識しているのか、新しい機能はとても少なめ。
新しい機能としては
・ひとこと機能
 全角50文字の文言を、感情に紐づいた吹き出しとともに表示する機能
・友人をタグで管理
 タグをつけることができる。
これぐらいですね。

それ以外は、Yahoo!Blogやオークションとの連携すらなく
日記・リンク・足跡とベーシックな機能のみなんで
特筆してYahoo!360°が良いというポイントが無く
本家のようなソーシャルサービス系の広がりもないので、
Yahoo360°を使わないと!っていう気持ちにはなりません。
まぁそんなに急に市場へ広がる事は無いでしょう。


それにしてもmixiを意識せざるを得ないとはいえ、
mixi1人勝ちになっている構図には考えさせられる所があります。
私自身友人関係を考えるとmixiが1番便利になってしまっています。

そのmixiを見渡していても、
日記も友人のみに公開しているユーザが多く見受けられます。
ソーシャルネットワークサービスというよりも、
友人みんなが使っている日記にコメントをつける事のできるツール
というような使われ方をされてるんだろうなという印象すら受けてしまうほどに。
でもこれが正直なユーザが使いたい心地良い使い方なんでしょう。


mixiという形態が市場にマッチしている要因の1つには、
【良い意味で閉鎖的にできる】という事がありますね。
分析すると様々な人種と同居しているかいないか。
そのような国の背景も関係するのではないでしょうか。


それでもそんなmixiRSSリーダーやブックマーク等の
ソーシャルサービスを導入すればそれがメジャーなサービスになります。


そうなるとあまりにも退屈なので、
mixi以外の選択肢をユーザが選べる環境になる事に期待しますし、
そのような風穴を開けることを我々も考えないとなぁと思います。
ここまでmixiが大きくなった事は喜ばしい事ではありますが。


できれば、Yahoo!360°には割り切って自分達にしか持てない
オークションとの連携等も売りにしてほしいものです。
当然全てを見渡したら重たいYahoo!Blogはどうするんだ。
とか出てくると思いますが(笑


Web2.0がデスクトップにやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!

NetJaxerというウェブ上でサービスされている好きなアプリケーションを
あたかもデスクトップアプリケーションのように利用してしまうアプリケーション
と出会った。


Web2.0 on the Desktopというなんかキャッチーなコピーなので
とりあえずクラッと興味を持ち、スクリーンショットを見て、
ひょっとしたら便利で結構使うのかもしれないと胸を躍らして試用しました。


スクリーンショット


そんなweb2.0がデスクトップにやってくるこのアプリケーション
使ってみたらそんなに便利じゃないんですよ。


好きなサイトを登録して、
立ち上がるブラウザをNetJaxer独自ブラウザを使っているうちは、
まぁ本当にまるでデスクトップアプリのようだ。
としっかり感心していたのですが、
NetJaxer独自ブラウザは使いにくいため、
いつも使うブラウザに設定すれば気付いた。


あれれ。実はブラウザのローカルブックマークと変わらないわ。
というよりブックマークの方が慣れ親しんでる分、心地良い。
ってな感じで割と雑多なローカルブックマークを整理する事に。
あぁ快適になりました。


冷静に考えるとなんて事は無いこのNetJaxerというサービス
Web2.0 on the Desktopってのはそんなに良いことなんでしょうか。


他のヒトの意見を聞いてみたいものですね。


Blog Keyword Visualizerがバージョンアップ

情報摂取とweb.two.o.salonの接点で紹介しました
So-netの「Blog Keyword Visualizer」がバージョンアップされました。


時間のある時に壁にプロジェクタで投影したり、
ぼんやり見るツールとして活躍させています。
あんまりじっと見ていると時間がつぶれちゃうのが困ったもんですが。


さぁ実際の触った感じですが、
機能を見てもわかるように細かいバージョンアップなので、大きくは変わっていません。
細かい所でサマリーの内容が増えたり右クリックメニューが拡張されてるため、
使いやすくはなりましたが。


詳細はSo-net blogより引用

・初期単語表示
起動時にBlog Keyword Visualizer を約2時間動作させ続けた状態をいきなり表示します。
最近の流行の単語のつながりをすぐに見ることができます。

・記事時刻表示
Blog Keyword Visualizer に表示された単語の抽出元のブログ記事の時刻をタイトルバーに表示します。

・サマリー表示を増加
エッジ(線)の上にマウスを重ねることで、そのエッジ(線)が表しているblog記事のサマリーをポップアップ表示することができます。
その量を増加しました。

・右クリックメニュー拡張
キーワードを右クリックしメニューを選択することで、そのキーワードを検索することができます。
エッジ(線)を右クリックしメニューを選択することで、そのエッジ(線)の両端の2単語で検索することができます。

・キーボードショートカット追加
キーボードのカーソルキーをタイプすることで、視点を移動させることができます 。

さてこのVisualizer今後のロードマップが見えないため、
どのように進化していくのか見当つかないのが気になります。


Blogでは同じネタを書いてもBook,Books,Mybookのように
あくまでBlogのキーワードは個人に依存してバラバラなので、
Visualizerの結果はわりと曖昧になっています。


今後そのキーワードを統合する事でまた別のVisualizerが誕生する事は予想できます。
こうなるとそもそもの目的が違うかもしれないのでなんともいえないですが。


そのキーワードが統合されている状態のVisualizerができたのならば、
私はもっとこれを見ている時間は増えるでしょう。
世間の関心のあるキーワード相関図がわかるのですから。


今後に引き続き期待します。


余談ですが個人的には、
・キーワードの絞込み
・基本ノートPCでマウス使わない派なので、キーボードショートカットの充実
これらを先行してほしいかな。


Newsvineと新聞部

Newsvineに興味があったので、PrivateBetaに参加して利用してみている。


サービスとしては非常にシンプルで、
簡単に言うとニュースを投稿・閲覧が出来るサービスである。


ニュースジャンルはTOPニュース、国際、国内、スポーツとベーシックに並び
それらのニュースソースに対して、ユーザはTagを付け、投票をする。


Tagがあり、投票がされているため
TagがSoccerかつ人気のあるものだけニュース記事として読む事も可能だ。


ただひとつ今までのサービスと違う点は
提供されているニュースソースにプロのニュースがあること。
この点が今までのソーシャルサービスとは違うところだ。


AP通信等のプロから提供されているニュースソースはWireと呼ばれ、
ユーザ投稿によるアマチュアのニュースソースはSeedと呼ばれる。
Seedはアマチュア記事なので、
・パクり記事
・ミスカテゴライズ記事
・リンク切れ記事
・的確でない記事
・広告記事
・違法性を含んだ記事
と言った不適切な記事を報告する機能がついている。


このプロとアマチュアを分ける行為によって、
ニュースというカテゴリーに絞った集団の中で、
ユーザ自身が自身のテーマを見つけ他者と記事を通して触れ合う事で、
様々な経験や議論を通して成長する。
あえて属した事はないけれど、まるで新聞部のようだ。

将来的には
優良なニュースライターはAP通信からオファーがかかったり、
有名アマチュアライターがサイト上で対談したりなんて事も発生するであろう。


優良なニュースを読む事・提供する事にモチベーションを高く持つ集団を形成する
このNewsvineというサイト今後どのように発展するのか大変楽しみである。


余談であるが、
ヒトと熱く議論できるほど語学力が無い為、
しっかりこのサイトに参加できていない。
Readオンリーで正直情けない。努力が必要だ。


スワッピング実験続報

先週のエントリでも書きましたfile-swap.comを使って、
実験開始から1週間経ちました。


多分みなさんそんなに興味ないと思いますが、
実験内容を記載いたします。


1日1回スワップしてますが、
私のGiveするファイルにあるルールを設けました。


そのルールとは
「友達になろう。私のメールアドレスです。」
と言った趣旨をファイルに記載する事です。
スワップから生まれるコミュニケーションはどうなるのか?
そう思った事がきっかけだったので、
もし返事が来た場合どの日のGiveしたファイルから返事が来たのか
わかるようにメールアドレスはそれぞれ変えています。


結果としては、
実際1週間経ちますが残念ながら、まだ返答は一度もありません。


Getしたファイルの傾向としては、
まだデータは非常に少ないものの画像ファイルのみで、
映像や音楽などに巡り合う事はまだ無いです。
ひょっとしたらGiveするファイルの種類や容量に関係があるのでしょうか。
だとすればかなり平等に作られたサービスですね。


Give firstというシンプルな構図が何か琴線に触れているので、
さらに実験を続けたいと思います。


今後さらにGiveするファイルは文言やデザインを変化させて行く予定です。
もしGetした方はご連絡ください。


興味がある方は下記をご覧下さい。
Hd3's Daily Swap
file-swap.comで快適なスワップライフを。


ワンセグはオンデマンドへのステップ

ご存知のとおり携帯電話の機能、用途はどんどん進化しています。
カメラが付き、テレビが付き、FeliCaが付き、プッシュトゥトークが付き
昔アニメやSF映画で見たような端末になっています。


今後も通信網の高速化、画面の高解像度化が進み、
課題はバッテリだけとも言われています。


その様々な進化の流れの中に
今年のキーワードのひとつである事は間違い無いワンセグがあります。


簡単にいうと地上波デジタル放送が携帯で見られるサービスであり、
データサービスや双方向サービスが提供できる事が特徴です。

そのワンセグ対応の機器は、
携帯電話を中心にノートPCや音楽プレーヤー、PDA等、徐々に範囲を広げていくため
視聴者としては視聴する機器がどんどん広がっています。


さて、このワンセグ
普段から見慣れているテレビ放送というわかりやすいサービスである事
   (2008年まで家庭用テレビと放送内容を同じにする事が義務付けられている)
ワンセグ対応端末が増加する事
この2点があるため確実に普及すると見てもいいでしょう。


ただし、個人的に2つ気がかりがあります。
 1.携帯電話である事
 2.テレビを見るスタイルの変化


1.携帯電話である事
第1に携帯電話である事そのもの自体です。
携帯電話はニッチタイムに利用される時間消費型のメディアである。
という現在の風潮を前提にすると、
隙間の時間を使って番組を視聴するには、時間占有率が高いテレビ放送はマッチしにくいのではないか?
こういった疑問が生まれます。

ただこれは利用者の利用シーンが変化するため、
今の価値観を通じて考えるとあまり関係ないのかもしれません。
実際私もPDAで撮り貯めたテレビ番組をソファに寝転びながら、通勤しながら見たりしている事ですし、
家族が好きなテレビを各自、自分の携帯で見ながら家族団らんをするとか、
若い人がテレビを買わずに携帯だけでOKとするとか色々な想像はつきます。

携帯電話が今後どういうような使われ方がされていくのか、
ここに焦点を当てるべきかもしれません。


2.テレビをみるスタイルの変化
映像視聴に関するライフスタイルの変革は進んできています。
実際HDDレコーダー・オンラインサービスの普及によりオンデマンド化が進み、
視聴者は好きな番組を好きなタイミングで視聴する事ができているため、
リアルタイムで見る事が必要なものと、そうでないものが明確に分かれています。

実際HDDレコーダーの普及率も10%以上になり、2007年には30%程度を見込まれていますし、
オンラインメディアも独自の路線で確実に視聴者の時間を確保しています。
(パソコンTV GyaOは現在690万会員)


その他目立つサービスをあげるとするならば、Sonyロケーションフリーが目立ちます
HDDディスクレコーダー、スカパーやCATVチューナを家中、家外問わず自由に操作できる機器だ。
HDDディスクレコーダーで撮り貯めした番組をテレビ、PSP、パソコン、携帯電話と
ガジェットを問わず場所を問わず視聴できるという
とてもわかりやすいサービスであるため今後のライフスタイルの変革に影響しやすい。


上記に記述したオンデマンドサービスと、従来の放送方式のワンセグはかなり相対している。
これが第2の気がかりです。


実際今後の番組視聴のスタイルを下記のように分類してみましょう。
リアルタイム 地上波TV、ワンセグ
オンデマンド 自身で録画したもの、パソコンテレビ等


ワンセグがリアルタイムパートに属する事がわかります。
ただの双方向サービス、データサービス付きのモバイルテレビだけで、
オンデマンド化していく大きなうねりの中でどう普及していくでしょうか。
実際のところここが心配でならないわかです。
実際はそんな心配をよそにシンプルに普及しちゃうんでしょうけど。


[携帯電話で番組を見る習慣]の普及の第1歩に
ワンセグが普及するというステップがある気がしてならないです。


Web2.0的にTV2.0といいましょうか(笑