未来の百貨店体験

ICタグで体験する“未来の百貨店”体験
というわけで、銀座三越行って来ました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060131/228293/


三越富士通が2006年1月31日(火曜日)から2月13日(月曜日)までの2週間、
三越銀座店2階のニューヨークランウェイにて、
経済産業省 平成17年度ICタグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」
と銘打ち、未来型店舗サービス実現のためのICタグ実証実験を実施しています。


未来のサービス、未来の百貨店
いい響きじゃないですか。


実験の内容としては、
1.次世代在庫管理システム
2.次世代顧客管理システム
3.次世代SCMシステム
の3つに分かれており、
在庫管理と顧客管理について見学をしてきました。
目的はなんといってもICタグ電子ペーパーだ。


婦人服売り場なので邪魔にならないよう気を使いながら
ニューヨークランウェイに入っていった。
この店舗はセクシー&大人の雰囲気をコンセプトに
NYやロスに直接買い付けに行きセレブ御用達デニム17ブランドを扱う人気ショップ。


店舗をくるりとまずは見回った。
あれ?この店だっけか。
それぐらい自然にICタグ電子ペーパーが売り場に溶け込んでいることに何より驚いた。
周囲を見渡しても一般顧客がこれにわざわざ気づくこともなく、普通に買い物をしている。


せっかくなので
システム推進の主任の方とお話をさせていただくことに。
実験は先進的ですが周りのヒト気づかないでしょう?
と質問。
「ファッション売り場なので景観が損なわれるようなモノにはしたくなかった」
そういうところのケアが行き届いているのはさすがだ。


その後ご丁寧に在庫管理システム、顧客管理システムについてご説明いただいた。


1.次世代在庫管理システム
このシステムはジーンズ約5000着にICタグを取り付け、在庫管理をするという趣旨
・スマートシェルフ
・インテリジェントフィッティングルーム
・e-リコメンデーション
の3つの方法を使っています。


スマートシェルフ
スマートシェルフとは「経済産業省 平成17年度ICタグ実証実験」における
ICタグを読み取るリーダーを設置した商品陳列棚を指す。
このスマートシェルフによって陳列棚や倉庫のリアルタイム在庫管理を行い、
棚札には電子ペーパーを用いて在庫情報を表示する。


約2分に1回在庫状況を確認 約5分に1回電子ペーパーを書き換えている。
これによってリアルタイムな在庫を棚札に表示することが可能になっている。


e-リコメンデーション
店舗ない商品検索ができる一般的なタッチパネル端末だが、
今まで検索した顧客のリクエストの高い順から検索結果を返すなど
細かい所も押さえている。
また、ICタグリーダ、アクティブタグリーダを2つ搭載しており
2の顧客管理システムで導入しているアクティブタグとの組み合わせで
自身の購買履歴等も閲覧できる。


インテリジェントフィッティングルームは業務の邪魔になるのであえて見学しませんでした。
液晶パネル付きIP電話ICタグリーダで試着内でサイズ検索を可能にするそうだ。


2.次世代型顧客管理システム
モニター約50人にアクティブタグを貸与し、
来店時に来店状況や購買履歴の情報が販売員の携帯電話型モバイル端末に通知される。
この情報を元に適切な接客を行うという試みだ。
この携帯電話型モバイル端末をぜひ触らせていただこうと思ったが、
ちょうど販売員の方が接客中でその機会は無かった。


現状の問題点としてはバッテリーの問題/重量の問題が一番の問題だそうだ。
5時間ほどで充電が切れるため販売員の就労時間より短い事を一番気にされていた。


はたして近い未来には、これがスタンダードになるのかな?
そんな疑問を持ちながらサイズ[23]の表示が緑色(店舗在庫○、売場在庫×)
になっているのを見つつ、新しい取り組みに可能性を感じていました。